subnet router anycast

サブネットルータanycastアドレスとはサブネットに存在するルータの一つに到達するアドレスで,サブネットプレフィックスの下位が全部0である

アドレスである。始点アドレスにはならない。

FreeBSDの場合の設定方法

例えば、サブネット2001:db8:1:2::のルータに対して設定する場合。

% ifconfig rl0 inet6 2001:db8:1:2::/64 anycast

Linuxの場合の設定方法

2001:db8:1:2::/64 なサブネットで、ルータのアドレ2001:db8:1:2::1 とする場合の例。(Linuxの場合はanycastのみの指定はできない)

% ip addr add 2001:db8:1:2::/64 anycast 2001:db8:1:2:: dev eth0

確認方法

外部から anycast アドレスへpingをしてもらい、その時の応答アドレスが anycast アドレスになっていなかったら正しくフラグが設定されている。

IOSの場合の設定方法

IOSでsubnet router anycastを実現するには、ルータなりスイッチの任意のインタフェースにそのアドレスを設定すれば良い。

ただし、物理インタフェースにアドレスをつけた場合はそのインタフェースがDownすると応答できなくなるので、loopbackなどに指定すると良い。

上記同様2001:db8:1:2::/64のsubnet router anycastを設定するには以下のようにする。

interface loopback 0

ipv6 enable

ipv6 address 2001:db8:1:2::/128 anycast

no shutdown

!

ここで注意が必要なのは、/128で指定する点ともうひとつは、同一のanycast addressを同一の機器に設定できない点である。

正しく設定ができているかどうかは以下のようであれば良い。

show ipv6 interface loopback 0

Loopback0 is up, line protocol is up

IPv6 is enabled, link-local address is FE80::XXXX:XXXX:XXXX:XXXX

Global unicast address(es):

2001:db8:1:2::, subnet is 2001:db8:1:2::/128 [ANY]